介護業界は慢性的な人手不足です。また、仕事がきつい、夜勤があるなどで離職率も高いのが現状です。人間相手の仕事のため、ストレスもたまりやすく待遇もあまり良いとはいえない大変な職場といえるでしょう。では、資格があればどうでしょう。介護の国家資格、介護福祉士をとってみると施設によっては月に1万円程度の手当がつきます。介護福祉士資格に対する対応は施設によってまちまちなので必ずしも手当がつくとは限りません。人手不足でぎりぎり回しているところでは、資格取得どころではないことも否めないでしょう。しかし、少し余裕のある施設の場合、資格取得を奨励している場合もあります。施設内に講師を呼んで勉強会を開き、無資格者に参加を促しているところもあるのです。こういうケースは稀かもしれませんが、施設の側からすれば介護職員の中の介護福祉士の割合で介護報酬に加算されるという制度があるため損にはなりません。有資格者が増えれば、施設の収入が増え、職員全体の意識が向上し、ケアの質が上がります。施設、職員、利用者など関わる人にとってはメリットとなるのです。ところで、厚生労働省は介護福祉士のキャリアアップを図り、より質の向上を目指すことを目的に上位の民間資格、認定介護福祉士制度を創設しています。介護チームのリーダーに対する教育、サービスマネジメント、介護の質の向上を図ること、他の職種との連携の中核となる役割を担うこと等を期待され、ステップアップにはピッタリの資格となっています。受講条件は介護福祉士の有資格者で実務経験5年以上です。介護職でやりがいと待遇アップを求めるなら、認定介護福祉士を目指し、まず、介護福祉士に挑戦してみることをおすすめします。